2007/11/25更新
「誰でもコブを楽しく」(その4)


その4:実践編
 『まず最初は(写真@)、コブをゆっくり滑る時のラインです。コブの溝で左ターンが終わり、右ターンへとつながるところです。ポイントはコブの溝(ボトム)でターンを切り替え(矢印赤色部分)、しっかり板が踏める状態(ターンの終盤)で、コブの裏面をとらえる滑りです。
---(写真C、青色矢印のライン)

 次に(写真A)、コブを高速で滑る時のラインです。右ターンがコブの裏面からはじまります。、板を踏むのが難しいポジション(ターンの前半)でコブの裏面をとらえなくてはいけないので、技術的には難度の高い滑りです。
---(写真C、黄色矢印のライン)

 最後は(写真B)、少し変則のラインどりです。写真Aのラインと似ていますが、加重する板が左右逆になります。例えば写真Aのターンでは外(左)足に加重して右ターンを行いますが、このラインどり(写真B)では、ターンの始まりから終わりまで、谷足に加重した状態でまっすぐ滑り、板のトップをコブのふくらみに当てるだけのターンです。下から見ると(写真C)、ほとんど先ほどの(写真Aのライン)と同じになります。板のトップをコブに当ててその反発を利用するだけなので、テクニック的には難しくないターンです。
---(写真C、赤色矢印のライン)

 さて、ここで問題です。「クロス軸」をより効果的に使うためには、この3つのラインのうちどのラインを通るとよいでしょう?正解は、Bです。「クロス軸」のテクニックのポイントを思い出してください。それはコブからの力を押さえ込むのではなく、そのパワーをスピードに変えるという点です。だから、コブからの反発が大きいBのラインがいいんです。

ここまで「クロス軸」について、体軸の使い方から、効果的なラインどりまで説明しました。最後に、このターンのお勧めの練習方法です。落差のあるコブや、急斜面のコブは避け、人工コブバーンなど簡単なコブ斜面で、ウエッジ(八の字)ターンでトライしてみて下さい。上体の位置、コブからの力、そしてその力を対角線上に伝えて次のターンへつなげる感覚を体感してみて下さい。
 今回の「クロス軸」の話は、必要最小限のパワーで、高速ターンを実現するいわば”オートバイのような”テクニックです。自転車のように筋力で差がでるものではないので、脚力に自信のない人でも体感できるものです。もちろんどのテクニックが正しいとか、正しくないとかいうものではなく、滑り方の方法のひとつとして参考にして下さい。』

モーグル・コブのライン取り モーグル・コブのライン取り モーグル・コブのライン取りモーグル・コブのライン取り
---辻さんの解説を受けたあとすぐにウエッジターンで「クロス軸」にトライしてみました。この「クロス軸」の上体の使い方は、グラススキー(特集6)で教えてもらった「GS(大回転)」のそれに共通する部分があるように思いました。
 今回の取材地、大屋スキー場のサマーゲレンデコースのコブのピッチは約3.5mとやや短めです。従来のテクニックでここを速く滑るためには、素早く板に加重することが必要です。でもコブからの力を肩に伝えることを意識することで、一所懸命板を踏まなくても勝手に板が素早いターンをしてくれるような感覚でした。


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