特集Vol.52007/7/31更新
   車中泊体験記(三菱デリカD:5)

取材協力:西日本三菱自動車販売(株)吹田店
http://www.nishinihon-mitsubishi-motor-sales.com/
スキー場で“車中鍋”!?
 以前、岐阜県の某スキー場駐車場での出来事です。早朝から、夕方まで目一杯スキーを楽しんだ後、着替えて荷物を片付け車に乗り込むと、猛烈な眠気を感じ座席を倒しました。気がつくとすっかり日も暮れて、駐車場に停まっている車もまばらになっていました。その時、一台の車から白い煙が上がっていました。車を降り近くまでいって見ると、なんと車内で鍋をつついているではありませんか。車種はハッキリ覚えていませんが、いわゆるミニバンの車内で二人の男が鍋を囲んでいたのです。換気の為だったのでしょうか、スライドドアが開け放たれていたので、「何鍋なんだろう?」「野菜は切ってもって来たのだろうか?」などと思いながら、ついつい車内を凝視してしまいました。車内の男たちは、そんな私に気づかないのか、意に介した風も無く鍋を食していました。 寒い冬空の下、「スキー場の駐車場」というロケーションと、車内にたち込める「鍋の湯気」という、まるでアンバランスな組み合わせからは、ミニバンがもつ可能性をおおいに感じました。
仕様
板はラクラク車内に積めます
 まずスキー板の積載性です。写真@の通り、2列目と3列目を倒してフルフラットにした状態(車中泊ポジション)で、座面と床の間、また座面を支えるパーツの間には十分ゆとりがあり、長さ182cmの板が、ちょうど縦にすっぽりと収まりました。今回持ち込んだのは1本だけですが、スキー板であれば4本はラクラク入りそうです。工夫次第では、5,6本くらいまではいけるかも。このように板を積んで、通常ポジションでシートに座った際には、当然ですが足元に板が干渉します。 三菱デリカD:5車内写真@ 「デリカD:5」のテールゲートを開けた状態で、車内を撮った写真です。座面を全て倒してフルフラットにしています。
シート形状は・・・
 『座り心地を優先した』というシートは、特に2列目が完全なフラットになりません。写真Aのように横から見ると、座面と背もたれ部分が、やや「V」の字になっていて、赤色の矢印間は、約10cmあります。 2列目背もたれ部分中央(図1.黄色部分)が若干盛り上がっているので、図1.青矢印に沿って対角線上に寝ると、ちょうど腰の辺りにアタリます。 また、3列目背もたれも、シート厚がありしっかりしているため、3列目座面との間に約20cmの段差があり(写真B)、枕とするには若干高いかもしれません。 三菱デリカD:5座席図図1. 2列目座面から3列目座面までの対角線の長さは約180cmあります。図中央(黄色)部分はやや盛り上がっています。
三菱デリカD:5シート
写真A 2列目シートを目一杯倒した状態です。座面と、背もたれの間は約10cmです。 横から見ると「V」字になっています。 三菱デリカD:5車内
写真B 2列目背もたれと3列目座面はフラットになりますが、3列目の背もたれが段違いになります。また、黄色部分(2列目背もたれ中央部分)は若干盛り上がっています。
三菱デリカD:5
三菱デリカD:5
深い霧がかかった山の中腹で撮った写真です。濡れた草と、ところどころぬかるんだドロに覆われた斜面でしたが、安定して走行することができました。「デリカD:5」の四駆システムは4輪のうち、対角線上の2輪がスリップするようなハードな状況でも、スリップ・空転した車輪にブレーキをかけ、エンジン等を自動的に制御して車両を安定させるそうです。  オフロード走行でも実に安心感があり、「すべったかな」と思った次の瞬間には、なにごともなかったように斜面を上ることができました。
”意外にも”・・・
 “意外にも”というと、西日本三菱自動車販売吹田店の担当氏に渋い顔をされるかもしれませんが、オンロードでの乗り心地は非常に良好でした(18インチホイール装着車)。路面と路面の継ぎ目や、荒れた路面での不快な突き上げ感もありませんでした。また撮影場所までの道中、狭い山道を、右に左にとハンドルを切っても不快な揺り返しもありませんでした。ミニバンタイプで、しかも最低地上高はパジェロにも匹敵する210mmとかなりの腰高にもかかわらずです。

三菱デリカD:5
ウネウネくねった山道でも、想像以上に軽快でした。 車体重量だけでも1.7トン以上あるのにです。
三菱デリカD:5
最低地上高(地面から車体までの長さ)は210mm  です。ちなみに、パジェロは225mmです。
新型「デリカD:5」の寝心地は?
 今回想像以上だった部分と、そうでなかった部分があります。前者はオンロードを軽快に走ることと、乗り心地の良さです。後者は寝心地です。運転席を倒して2,3時間の仮眠をとる上では2列目、3列目のシート形状は関係ありませんが、足を伸ばしてしっかり車中泊という人には、フルフラットにしても凸凹があるシートは、かえって疲れてしまうかもしれません。もちろん、シートの段差をクッション等で埋めて、さらに布団でも持ち込めば、そこは快適な「寝台車」に変わるということは、言うまでもありませんが。本来、人を安全に快適に運ぶという観点から、『乗り心地を優先した』シートは至極当然なことかもしれません。またシートの凸凹を埋めるために、布団やクッションを積み込んでも、車内は広々としていました。
また逆に、2列目、3列目をフルフラットにしてそこで寝ても、例えば座席下の空間や1列目の座席をを利用すれば、寝るスペースをしっかり確保しながらも、スキー道具やその他の荷物の置き場に困るということはないと思います。

まとめです
 「日経消費マイニング」の調査によると、『国産ミニバン・RVの保有率と休日の余暇時間とを比較すると、必ずしも余暇のある人ほどミニバンやRVを買うとはいえない。』そうです。つまり、『ミニバンやRVは野外レジャーの時間が「ある人」というより、「欲しい」人が買う商品』ということらしいです。 確かに、最近ミニバンやRVを見かけることは多くなったけど、荷物や人を一杯のせて走っている光景は少ないような・・・。
この「三菱デリカD:5」を選ぶ人は、レジャー時間が「欲しい人」と「ある人」どちらが多いのでしょうか。いずれにしても、「寝台車」として使える十分な室内、高度な4駆システム、本格オフローダーに匹敵する210mmの最低地上高などの特徴を兼ね備えた「デリカD:5」は、雪山から、キャンプ等、アウトドアにガンガン使う人にとっては、まさにうってつけの 一台と言えるのではないかと思います。三菱デリカD:5
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