特集Vol.42007/6/24更新
インソールで滑りが変わるか?(試乗編)

取材協力:大屋スキー場 http://www2.nkansai.ne.jp/org/wakasu-oya/
はじめに
「スキーは道具が滑りを左右する」といわれても、「道具に頼らず、技術を磨いて苦手を克服するほうが大切」と思うのも人情、「いやいや道具で簡単にステップアップできるのなら、それにこしたことはない」と考えるのもこれまた人情です。いずれにしても、インソールを変えることで、どのくらい滑りが変わるのか。「ノーマルインソール」を使用している人はもちろん、すでに「整形インソール」を使用している人にも、できるだけ客観的な考察をして、比較材料になればと思います。

違いが出たのはターン前半から中盤
体験モデルはVol.3(製作編)で、製作時に膝下だけ登場した秋元さんです。もともと右板への加重が苦手なため左ターンに癖があるとのこと。そのため、比較写真は左ターンを中心に掲載しました。右の写真は「整形インソール」と「ノーマルインソール」を同じタイミングで撮った写真を並べました。それぞれの写真のタイミングは[図.1]の通りです。
図1
 「写真@」で右ターンが終わり、「写真A」では左板から右の板への加重移動が見られます。この際、「ノーマルインソールで」は若干ウェッジターン(ハの字)気味になっています。これは、左ターンの前半部分で外(右)足に乗り切れていないため、左足に重心が残っているからです。一方で「整形インソール」では、確実に外(右)足への加重が始まっています。[図.2] 『ノーマルインソールでは、いろいろ意識したんですが、写真を見るとダメですね。』 (秋元さん談) 次に、左ターン中盤の「写真B」を見ると、ほとんど同質のターンに見えますが、膝の角度に注目してください。「ノーマルインソール」では、本来足の甲に対して垂直にパワーを伝えるべきところが、外(右)足に加重しきれず地面に対して膝が、やや垂直方向に入っています。このため、パワーが足の裏に伝わらず結果的にエッジがかからず、外(右)足側の板が、わずかですが外側に向いています。またその結果、内(左)スキーが「整形インソール」使用時ほど倒せていません。[図.3] 『ノーマルでは左ターンの前半から中盤まで思うように外足に加重ができず、滑りが少し不安定でした。ターンの終盤でやっと右足に加重ができて、また、切り替え時に不安定になって、そんな繰り返しでした。』 (秋元さん談)
「整形インソール」は必要か?
  最近の自動車の一部車種には、横滑り防止機能が付いているものがあります。これは車の不安定な動きを感知すると、四輪個別にブレーキを制御して車両の安定を保つ機能らしいです。特に雪道や、雨道など滑りやすい道路状況で効果的な機能です。もちろん過信は禁物ですが、こういう装置はシビアな状況下で物理的にも精神的にもドライバーをアシストします。話が少し大げさになりましたが、これと同様に「整形インソール」も
秋元さん
秋元さんに感想を聞きました
 『整形インソールはフィット感がいいですね。ノーマルインソールでも、別に問題なかったですけど・・・。でも整形インソールは格段にフィット感がいいんです。特に土踏まずのサポート性がいいです。実は、滑る前は少し不安だったんですけど。というのも、今シーズンはぜんぜんスキーに行かなかったので、滑ること自体が久しぶりだったし、大屋はエッジコントロールがシビアだし。だから今回、撮影では先に整形インソールで滑って、その後ノーマルで滑りました。
滑り比べて思ったのは、苦手な「右板への加重」が楽にできたことです。ノーマルでは右足の位置やら、加重のタイミングなんかを気にしながら滑ってたんですが。整形インソールでは、そんな意識無しにコントロールできました。滑っているときにあれこれ意識することが多いと、緩斜面ならまだしも、急斜面やコブ斜面に入ると、やっぱ差は大きいです。余裕があるほうが、いろんな動きに対応できますから。見た目の違いは微妙でも、フィーリングの違いは大きいです。』 (秋元さん談)
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